
企画書作成の基本
企画書を書く前に、まず企画とは何でしょうか?
提案書と企画書との違い は何でしょうか?
漠然としていて、明確な答えをお持ちの方は少ないのではないかと思います。一般的にはアイデアを「企画」と言ったり、デザインを「企画」と言ったり、イベントを「企画」と言ったり、様々です。 企画塾では以下のように定義付けています。
つまり、目的達成、問題解決等の手段が「企画」であり、「企画書」はその設計図なのです。
また、「提案書」や「アイデア」は解決の方向性を示すもの、「企画書」は解決の方策を示すもの、とも言います。

「さあ企画を立てよう」という時、何からとりかかっていいかわからず、せっかくのアイデアも事業まで導くことができずに終わるケースも多いものです。
ここでは、コンセプト(C) ターゲット(T) プロセス(P) ツール&イベント(T)という4つの軸(フレーム)に沿って考える方法をお教えします。
一定のフレームを利用すれば、考えもまとめやすく、伝える相手(クライアント・上司)にも説得力のある企画書になるでしょう。

「企画」とは『目的を達成するための手段としてのシステム」
「企画書」とは『知恵を図面化したもの』
企画・企画書はCTPTで描く

企画書の構成やデザインがいくらすばらしくても、企画の中身が悪ければ意味がありません。
企画書を書く前に、まず自分が考えた企画が市場にマッチするか、顧客が欲しいと思う商品・サービスなのかを検証・分析する必要があります。
企画のコンセプトとターゲットを絞込み、整合性をとることが企画の成功に大きく影響します。

良い商品を作れば売れるという神話はいまや過去のもの。
ただ漠然と市場に、広告をうつなどの単純なマーケティングでは売れない時代です。
ターゲットをセグメントし、そのターゲットにあわせた商品・サービスを投入して検証することが重要です。
コンセプトメイク、セグメントするには、各種調査や分析が必要です。
各種調査・分析の結果、一度「仮説として立てた」コンセプトとターゲットにブレがないことを検証できたら、その企画(事業、商品やサービス、イベントなど)を実際にどうやって市場に広めていくか、どうやってお客様に買ってもらうか、具現化する手段を講じます。

このように、「コンセ プト・ターゲット整合」した企画を実現するためのアクションプラン(行動計画)を「プロセス・ツール設計」といいます。
個客心理に沿ったプロセスに適するツールを繰り出すことで、お客様に行動してもらう仕組みを考えていきます。

以上のように、成功する企画書を書くためには①企画のコンセプト・ターゲットの整合をとり、その企画を具現化・成功 させるために、②顧客の心理段階にあわせたアクションプラン=販促プロセス・ツールを設計します。
企画のCTがあいまいで、その企画がうまくいくかどうかの設計されていない、いわゆる提案書が多い中、このCTPTを 踏まえた企画書であれば、上司やプロジェクトメンバー、提案先のクライアントを唸らせること間違いなしです。
企画の 「C:コンセプト」 と 「T:ターゲット」
企画の 「P:プロセス」 と 「T:ツール」
それでは、いよいよ企画書の肝、企画のCTPTをどうやって考えていくかをご説明します。
まずは、企画アイデア発案から企画実践までの大まかな流れを確認してください。

企画書作成の流れ


この一連の流れの中で、企画書作成時に必要になってくる、CT整合~アクションプラン(PT設計)のための調査・分析、 企画構想・立案の具体的な手順を以下に示します。
まずは思いついた企画(仮説)のコンセプト(C)とターゲット(T)が市場・顧客に受け入れられるかを検証します。
マクロ・ミクロ環境分析、SWOT分析など各種調査・分析をしてCTを決めます。
CTが決まったら、今度はそれをどうやって売っていくか、販促プロセス・ツール設計を考えます。 マーケティングの4PやAIDMAの法則などのマーケティング手法をミックスし、マーケティング戦略(売る仕組) を立てます。そしてそれらを企画書としてまとめ上げていきます。
企画書の構成

それではここから企画書の具体的な書き方の説明に入ります。
まずは、企画書の基本構成からみていきましょう。
前ページで説明した企画書作成のフローに基づいた企画書の基本構成です。
この基本構成とあわせて、各種企画書の構成をご覧ください。
・事業企画書 ・商品企画書 ・販促企画書 ・営業企画書
また、企画の目的、CTPTを1枚にまとめたい場合は、・ワンシート企画書 をご覧ください。
企画書の基本構成

タイトル・表紙は、最初に視覚に入る重要な項目です。 相手に企画の全体がはっきり伝わるようなものにしましょう。

目次には企画書 の構造的な概要が示されています。プレゼンテーションの趣旨によって表現手法を変えましょう。

企画意図・目的が相手に素直に伝わるような書き方をすることがポイント。ストーリーを単純明快に表現し、因果関係のステップを踏んだ図解をしましょう。

企画の裏づけを検証するために、現状の問題点や市場・社会環境等の外部環境、社内の内部環境なのど調査・分析結果を記載します。

調査分析結果をもとに、課題や問題点をどう解決していくか、商品サービスをどう売っていくかなど企画の方針と狙い、マーケティング戦略を書きます。

誰に(ターゲット)、何を(コンセプト)売っていくか、を明記します。なぜそのCTになったかという調査・分析の概要を記し、因 果関係を表現します。

自社の商品・サービス・事業をどうやって市場に広めていくか、売っていくかを具体的なアクションプランとして記載します。

起ち上げからどれくらいの期間を睨んでビジネス展開していくのか、具体的な数字で展開目標をはっきりさせましょう。

この収支計画が無ければ画竜点睛を欠いてしまいます。起ち上げまでにどれくらいのコストがかかり、回収はどの部分でできるのかを記載します。

参考資料として、マーケティング資料やアンケート調査結果、組織体制などを添付するとプレゼン効果も高まります。
1.表紙
2.目次
3.はじめに・企画の目的
4.市場調査・分析
5.企画の方針と狙い
6.企画のコンセプト・ターゲット
7.アクションプラン(販促PT設計)
8.経営目標・スケジュール
9.収支計画
10.参考資 料
事業企画書の構成

事業システム全体と個々のシステムや業務との関連を日頃から見渡しながら企画の訓練をし、シミュレーションしておくことは重要です。
新事業の成功確率を高めるため、そしてあらゆる企画業務に必要な戦略的思考を発揮するため、新事業企画の立案のポイントを確実に押さえておきましょう。

タイトル・表紙は、最初に視覚に入る重要な項目です。 相手に企画の全体がはっきり伝わるようなものにしましょう。

目次には企画書の構造的な概要が示されています。プレゼンテーションの趣旨によって表現手法を変えましょう。

企画意図・目的が相手に素直に伝わるような書き方をすることがポイント。ストーリーを単純明快に表現し、因果関係のステップを踏んだ図解をしましょう。

「なぜこの事業を起こすのか」事業化の意義を現状の問題点や市場・社会環境等の外部環境、社内の内部環境などと結びつけ、因果図を用いて表現します。

事業化の意義を市場機会と結びつけことにより、その期待と効果を伝えます。因果図を用いて表現することで、説得力を増します。

事業目的の分類を図解します。事業ドメインを設定することで、事業の競争領域活動内容などの企業の方向性を示します。

起ち上げからどれくらいの期間を睨んでビジネス展開していくのか、具体的な数字で展開目標をはっきりさせましょう。

この収支計画が無ければ画竜点睛を欠いてしまいます。起ち上げまでにどれくらいのコストがかかり、回収はどの部分でできるのかを記載します。

参考資料として、マーケティング資料やアンケート調査結果、組織体制などを添付するとプレゼン効果も高まります。
2.目次
3.はじめに・企画の目的
4.事業化の意義
5.期待効果
6.事業目的と事業ドメイン
7.経営目標・スケジュール
8.収支計画
9.参考資料
1.表紙

商品企画書の構成
商品企画はマーケティングの重要な業務です。市場の多様化、商品ライフスタイルの短命化低価格化傾向といったビジネス環境の中、商品企画の重要性はますます高まっています。
現在、商品企画スタッフに求められるのは、アイデアだけではなく、システマティックな企画手法をもとにした戦略的な思考です。時代を読み、マーケットを読み、マーケットに先駆けて商品を仕掛けることが重要なポイントです。

タイトル・表紙は、最初に視覚に入る重要な項目です。 相手に企画の目的がはっきり伝わるようなものにしましょう。

目次には企画書の構造的な概要が示されています。プレゼンテーションの趣旨によって表現手法を変えましょう。

企画意図・目的が相手に素直に伝わるような書き方をすることがポイント。ストーリーを単純明快に表現し、因果関係のステップを踏んだ図解をしましょう。

マッピング&ポジショニングやトレンド分析などをして競合と自社商品の位置関係を明らかにします。

アイデア発想法から、商品のコンセプトを決め、ターゲットを絞ります。

商品スケッチ、仕様、価格、競合情報、訴求ポイントなど、1枚で表現します。商品アイデアの数だけ作成します。

起ち上げからどれくらいの期間を睨んで商品開発~プロモーションまで実施していくのか、具体的な数字で展開目標をはっきりさせましょう。

この収支計画が無ければ画竜点睛を欠いてしまいます。起ち上げまでにどれくらいのコストがかかり、回収はどの部分でできるのかを記載します。

参考資料として、マーケティング資料やアンケート調査結果、組織体制などを添付するとプレゼン効果も高まります。
1.表紙
2.目次
3.目的・目標、商品企画方針
4.市場調査・競合分析
5.商品コンセプト・ターゲット
6.商品企画案
7.フローチャート・スケジュール
8.収支計画
9.参考資料
販促企画書の構成

販促企画書は自社・クライアントの商品・サービスをいかに売っていくかを具体的なア クションプランに落とし込んだものです。
様々な市場分析に加え、マーケティングミックスを行って、商品・サービスのCTに一番適した販促プロセスとツールの設計がメインになってきます。

タイトル・表紙は、最初に視覚に入る重要な項目です。 相手に企画の全体がはっきり伝わるようなものにしましょう。

目次には企画書の構造的な概要が示されています。プレゼンテーションの趣旨によって表現手法を変えましょう。

企画意図・目的が相手に素直に伝わるような書き方をすることがポイント。ストーリーを単純明快に表現し、因果関係のステップを踏んだ図解をしましょう。

マッピング&ポジショニングやトレンド分析などをして競合と自社商品の位置関係を明らかにします。また営業的な面で は、ICS,ICO分析などを使って、現在の顧客分析、また将来顧客の分析をしましょう。

または、販促コンセプト・ターゲットを明記します。なぜそのCTになったかという調査・分析の概要を記し、因果関係を表現します。

商品・サービス・事業をどうやって市場に広めていくか、売っていくかを具体的なアクションプランとして記載します。
